藤原孝章

同志社女子大学現代社会学部現代こども学科教授。博士(教育文化学)。現在の研究テーマは 社会科教育及び国際理解教育、開発教育において、地球的な諸課題を学習 するカリキュラム開発、教材開発。

国際化が進み、日本国内にも多くの外国人 が住む現在、多民族・多文化共生のための異 文化理解が必要です。事実、日本の学校に通う外国人の子どもが、生活習慣の違いから授 業や学校生活になじめないという事態が起 こっています。文化や生活習慣を知るだけで はなく、日本社会他地域のなかでどう共生していくかを考えなければなりません。こうした多文化共生を目的とした教材ソフト『ひょ うたん島問題』を作成しました。パソコンを 用い、ゲーム感覚で国際について考えること のできるCD-ROMで、全国の学校や地域の国 際センターで採用されています。またこの教 材を使った講演会やワークショップも数多く 開催しています。さらに最近は、シティズンシップ教育にも力 を注いでいます。公共心や倫理観を持ってコミュニティのなかで問題を共有し、自分の住 む地域の発展のために行動できる市民性、それがシティズンシップです。市民のなかにシティズンシップを育む手法を探るべく、他大学との共同研究を進めていく予定です。

国際理解は先進国同士だけの問題ではありません。発展途上国における貧困や飢餓、戦争・紛争、人権侵害、環境破壊など、地球規模で見渡すと、世界には解決すべき問題が山積しています。こうした問題は決して他人事では なく、少なからず私たちの生活や未来に影響するのです。世界のさまざまな問題に目を向 けられるグローバルな視野を養い、その問題 解決に向けて行動できる知識を育むことを目 的とした開発教育にも関心を抱いています。スタディツアーを実施して学生を発展 途上国に引率し、持続可能な開発とは何かを 考えさせる機会を設けています。